高校漢文

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5分でわかる!これだけは押さえよう!

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この動画の要点まとめ

ポイント

これだけはおさえよう!

高校漢文 1章1 ①日本語と~③基本とまでの3列

これでわかる!
ポイントの解説授業
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「これだけはおさえよう!」のコーナーです。漢文の基本の語順について 3つのポイント をお伝えします。

日本語と異なる語順に慣れよう!

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1つ目のポイントは 日本語と異なる語順に慣れよう! です。「漢文は日本語と異なる語順になっている」ということを理解しましょう。

高校漢文 1章1 POINT(「日本語」のみ)

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日本語は 「主語」→「目的語」→「述語」 という順番で並んでいます。「私は」→「漢文を」→「学ぶ」となります。

高校漢文 1章1 POINT(「漢文(中国語)のみ)

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漢文の場合は「主語」の次に「目的語」ではなく 「述語」 が来ます。そして その下に「目的語」 が来ます。日本語とは語順が違いますね。

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下の文章を見てください。

高校漢文 1章1 「昭王招賢者」

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日本語の語順なら「昭王」という 主語 が最初に来ます。その下に「賢者」という 目的語 が来ます。最後に「招く」という 述語 が来ます。

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つまり 「昭王 賢者を 招く」 となります。

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一方、漢文だとどうでしょうか。最初に「昭王」という主語が来ます。これは日本語と同じです。その次に 「招く」という述語が来ます。 最後に「賢者」という 目的語 が来ます。

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つまり 「昭王 招(く) 賢者(を)」 となります。

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このように、日本語と漢文は語順が違います。繰り返しになりますが、まずはこのポイントを理解しましょう。

目的語には「ヲ・ニ・ト」をつける!

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2つ目のポイントは 目的語で読む漢字には「ヲ」「ニ」「ト」という送り仮名をつける こと。「〇〇を」「〇〇に」「〇〇と」というように、目的語には送り仮名をつけてあげてください。

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ちなみに 「鬼と(ヲ・ニ・ト)会ったら、帰れ(述語に返って読め)」 と教える先生もいます。詳しくは「返り点」の授業で習いますが、今は「ヲ」「ニ」「ト」をつけることをしっかり押さえましょう。

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もう一度、先ほどの文章を見てみましょう。

「昭王招賢者」

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目的語は「賢者」に、送り仮名 「ヲ」 がついて 「賢者を」 となっていますね。

基本と違ったら「何かある」と疑え!

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3つ目、最後のポイントは 基本と違ったら「何かある」と疑え! です。

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この授業で何度もお伝えしているのは 「日本語と漢文は語順が違う」 というポイントです。日本語は「主語→目的語→述語」という語順ですが、漢文は「主語→述語→目的語」です。 「述語」と「目的語」が逆 になっていますね。この「主語→述語→目的語」が 漢文の基本の語順 です。

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ところが、この 「主語→述語→目的語」という語順と違う文章 が出てくることもあります。そのときは 「何かがあるんだな」 と疑ってください。たとえば下の文章を見てみましょう。

基本以外のパターン

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「招ク」「賢者ヲ」という順で述語と目的語が並んでいるので、その上には「主語」が来るはずです。ところが、上に来ているのは主語ではなく 「復(また)」 という漢字です。基本の語順「主語→述語→目的語」ではありませんね。

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基本の語順と異なるときには「副詞が入っているのかな?」「主語が省略されているのかな?」というように 「何かがあるんだな」 と疑ってください。まだ習っていませんが、副詞以外にも「再読文字」や「助動詞」などが、述語の上に来ることがあります。

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基本の語順と違っても、焦らずに 「何かが省略されていることもある」「他の言葉が入っていることもある」 と考えましょう。心に余裕を持つと、気楽に漢文を学習できますよ!

高校漢文 1章1 ①日本語と~③基本とまでの3列

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以上の3つのポイントが理解できたら、練習問題に取り組んでみましょう。心の準備はいいですか!?

この授業の先生

打越 竜也 先生

「楽しく、わかりやすく」をモットーに伝授する、漢文の達人。人を惹きつける語り口とコミカルな動作から紡がれる、丁寧で完成された解説は、ファンになる生徒が後を絶たない。

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