高校化学
5分で解ける!鉄とその化合物に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
これでわかる!
練習の解説授業
鉄の精錬の流れは、鉄鉱石+コークス⇒銑鉄⇒鋼
(1)は、鉄の精錬の過程に関する問題です。
答えは銑鉄です。
鉄鉱石とコークスなどを溶鉱炉に入れると、炭素を4%ほど含む銑鉄が得られます。
その銑鉄をさらに転炉に入れると、粘り気のある鋼になります。
この流れをしっかりと理解しておきましょう。
(2)は、鉄の性質に関する問題です。
順番に見ていきましょう。
鉄の性質 融点が高く、湿った空気中でさびやすい
ア 単体は融点が高く、湿った空気中ではさびやすい
こちらは、正しい内容です。
鉄の単体は、融点が高く、湿った空気中では錆びやすいという性質があります。
鉄の性質 塩酸・希硫酸を加えると、水素を発生して溶け、鉄(Ⅱ)イオンになる
イ 単体は塩酸・希硫酸には水素を発生して溶け、鉄(Ⅱ)イオンとなる
こちらも、正しい内容です。
鉄は水素よりもイオン化傾向が大きい元素なので、塩酸や希硫酸を加えると、水素を発生して溶け、鉄(Ⅱ)イオンになります。
鉄の性質 濃硝酸とは不動態を形成し、溶けない
ウ 単体は濃硝酸と反応して、水素を発生して溶ける
こちらは、誤った内容です。
鉄に濃硝酸を加えると、表面に酸化皮膜を生じて不動態となるため溶けないのでしたね。
鉄の性質 ステンレス鋼はさびにくい
エ 鉄とクロム、ニッケルの合金(ステンレス鋼)はさびにくい
こちらは、正しい内容です。
鉄とクロム・ニッケルの合金であるステンレス鋼は、錆びにくい金属です。
私たちの身の回りでは、キッチンの流しなどに利用されています。
練習問題を解いていきましょう。