高校世界史B
5分でわかる!中国人ではない民族が中国を支配!
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この動画の要点まとめ
ポイント
中国人ではない民族が中国を支配!
これでわかる!
ポイントの解説授業
万里の長城が侵入を阻む!
後金の2代目の指導者 ホンタイジ は、国号を「清」に改称します。彼は中国への侵入を試みましたが、そう簡単にはいきません。なぜなら、中国北方には 明が修築した「万里の長城」 があったからです。
明の滅亡と混乱を機に、中国へ侵入!
しかし17世紀前半、清にチャンスが訪れます。 李自成の乱 が発生し、 明が大混乱におちいったのです。 この混乱を好機ととらえた清の 順治帝 は、かつて明の武将だった 呉三桂 を味方に付けます。彼の協力で長城を突破し、清は中国本土へ侵入。明を滅ぼした李自成を倒し、 北京 を新しい都としたのです。
清への抵抗!鄭成功が台湾を占拠
清は中国人(漢民族)の国家ではなく、女真族の国家です。異民族の国家が中国を支配することに対し、もちろん反発する人物もいました。その代表格が 鄭成功 (ていせいこう)です。
彼は「 反清復明 」というスローガンを掲げました。 清に反発し、明を復活させよう という意味です。鄭成功は、当時台湾に住んでいた オランダ人 を追い出し、台湾を占拠して 鄭氏台湾 (ていしわいわん)と呼ばれる政権を築きました。
「明を復活させよう」とする鄭成功に対し、明の皇帝は「君主の姓」を名乗ることを許可しました。そこから、鄭成功は「 国姓爺 (こくせんや)」とも呼ばれています。
以上、清の中国侵入の様子を説明しました。清に協力した 呉三桂 のような人物もいれば、清に反発した 鄭成功 のような人物もいることを覚えておきましょう。
ポイントの3つ目は「清の中国支配」です。
ポイント2で紹介した 清 が、いよいよ中国へ侵入していきます。