今回は 動詞 A of B となるタイプの動詞について解説しよう。

次の例題を通して考えるよ。

(1)は，robbed her ＿＿＿ her bag「彼女のバッグを(彼女から)盗んだ」という表現。
robbedは動詞robの過去形だよ。
(2)は，reminds me ＿＿＿ my grandfather「祖父を(私に)思い出させる」だね。
**動詞rob，remind ** などは，そのあとに続く形とセットで覚えておきたい動詞なんだ。
次のポイントをもとに解説しよう。

動詞rob，remind などは rob/remind A of B の形で使うよ。
動詞のあとに続く A of B の形をしっかり覚えよう。
ofは，文脈によってさまざまなはたらきをするけど，ここでは 「はなれる」 と 「つながる」 という全く逆のはたらきになることに注意しよう。

まず rob/deprive A of B について。
rob/deprive A of B は 「AからBを奪う」 という意味で，このofは 「はなれる」 ことを表すはたらきをしているよ。言い換えると 「つながり=0」 のofなんだ。

例えば rob her of her bag「彼女のバッグを奪う」は，her「彼女」とher bag「彼女のバッグ」との つながりを0にする イメージだね。

その真逆の使い方が remind A of B「AにBを思い出させる」 ， inform A of B「AにBを伝える」 。
このofは 「つながる」 ことを表すはたらきをしているよ。
言い換えると 「つながり=100」 のofなんだ。

例えば，remind me of my grandfather「私に祖父を思い出させる」は，
me「私」とmy grandfather「私の祖父」との つながりを100にする イメージだね。

動詞 rob は，rob A of B 「AからBを奪う」 の形で使うよ。
They robbed her of her bag.
「彼らは，彼女のバッグを盗んだ。」
としよう。

動詞 remind は，remind A of B 「AにBを思い出させる」 の形で使うよ。
This picture reminds me of my grandfather.
「この写真を見ると，祖父を思い出す。」
としよう。