5分で解ける!「本活用」と「補助活用」に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
「本活用」と「補助活用」の使い分け
まずは形容詞が「ク活用」なのか「シク活用」なのか判断しよう。練習問題1でやったように、形容詞に動詞「なる」をくっつければ見分けられる。つぎに形容詞の活用表を思い出そう。活用表の右側は「本活用」左側は「補助活用」といったね。そして「補助活用」を使うのは、命令形を除いて下に助動詞がくっつく場合だった。このポイントをおさえて問題を解こう。
(1)みな、いと恥づかし(連用形)けり。
動詞「なる」をくっつけると「恥づかしくなる」だから「シク活用」。「けり」は助動詞だから「補助活用」を使う。正解は「恥づかしかり」。
(2)親、をさなし(連用形)なる。
動詞「なる」をくっつけると「をさなくなる」だから「ク活用」。「なる」は動詞だから「本活用」を使う。正解は「をさなくなる」。
(3)日よし(已然形)ども、旅立たず。
動詞「なる」をくっつけると「よくなる」だから「ク活用」。「ども」は助詞だから**「本活用**」を使う。正解は「よけれども」。
(4)はなはだおもしろし(連体形)国あり。
動詞「なる」をくっつけると「おもしろくなる」だから「ク活用」。「国」は名詞だから「本活用」を使う。正解は「おもしろき」。
(5)おごれる人も久し(未然形)ず。
動詞「なる」をくっつけると「久しくなる」だから「シク活用」。「ず」は助動詞だから「補助活用」を使う。正解は「久しから」。
(6)人におもはるること、いとうれし(終止形)。
動詞「なる」をくっつけると「うれしくなる」だから「シク活用」。「。」は句点だから「本活用」を使う。正解は「うれし」。
「補助活用+助動詞」の例外
「補助活用」を使うのは下に助動詞がくっつく場合だったね。でも、例外が3つあるんだ。
1つ目の例外は命令形になるとき。下には助動詞ではなく句点がくっつくよ。
2つ目の例外は打消しの接続助詞「で」がくっつくとき。「で」は助詞だけど、補助活用の未然形を使うよ。
3つ目の例外は断定の助動詞「なり」がくっつくとき。断定の「なり」は助動詞だけど、本活用の連体形を使うよ。
「補助活用」を使うのは下に助動詞がくっつくときだけど、例外が3つあることもおさえておこう。
練習問題2。形容詞を指定された活用形に活用させよう。