5分でわかる!エカチェリーナ2世のちょっと変わった政治
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この動画の要点まとめ
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エカチェリーナ2世も「啓蒙専制君主」
1762年、 エカチェリーナ2世 がロシア皇帝に即位しました。彼女は東欧絶対王政期の 啓蒙専制君主 の一人に数えられています。
オーストリアの ヨーゼフ2世 、プロイセンの フリードリヒ2世 らと同じく、ロシアの エカチェリーナ2世 も啓蒙専制君主でした。
啓蒙専制君主とは、 理性にもとづいて合理的な改革を進める君主 です。エカチェリーナ2世は学芸の保護や教育改革・法治主義といった改革を積極的に進めました。
農奴制を強化!その理由は?
エカチェリーナ2世は、改革の中で 農奴制の強化 を行いました。農奴とは、領主が持つ土地を耕して地代を納める 半自由農民 のことです。
啓蒙専制君主エカチェリーナ2世は、どうして農民の自由を奪っていたのでしょうか?
当時、ロシアの産業基盤は 農業 でした。穀物を大量に作り、輸出することでお金を稼いでいたのです。彼女は農奴制を強化することで 農民をひたすら農業だけに専念させようとしました。 徹底的に農業を管理するため、農奴制を強化したのです。
農民たちはもちろん反発しました。1773年には プガチョフの農民反乱 が起きましたが、エカチェリーナ2世はこれを徹底的に鎮圧しました。ロシア帝国の利益のため、農民に自由を与えるわけにはいかなかったのです。
エカチェリーナ2世の対外政策
続いて、エカチェリーナ2世の 対外政策 に注目します。彼女は クリミア半島 を領有したほか、1792年に ラクスマン を北海道の 根室 に派遣し、鎖国中の日本に対して開国を要求しました。
また、1772年から3度にわたり ポーランド分割 を行い、ポーランドの領土を奪いました。もちろんポーランドの人びとは反発し、 コシューシコ らが抵抗運動を起こすも、エカチェリーナ2世によって鎮圧されました。
以上、 エカチェリーナ2世 の政策に注目しました。内政面で特に重要なのは 農奴制の強化 です。外政面では クリミア半島の領有 や ポーランド分割 が特に重要です。今回勉強したことをしっかり復習しておきましょう。
ポイントの3つ目は「エカチェリーナ2世の政治」です。
ピョートル1世の時代からしばらくして、ロシアでは エカチェリーナ2世 という女王が登場します。今回は彼女が行った政策について勉強します。