高校世界史B
5分でわかる!革命を試みた皇帝とその結末
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この動画の要点まとめ
ポイント
改革を試みた皇帝とその結末
これでわかる!
ポイントの解説授業
ヨーゼフ2世は「啓蒙専制君主」
1765年、マリア=テレジアの長男 ヨーゼフ2世 が即位しました。彼は 啓蒙専制君主 としてオーストリアの改革を進めました。
理性によって従来の制度や慣習を批判し、合理的な改革を行おうとする考えを 啓蒙主義 といいます。そして啓蒙主義に基づいた専制政治を行う君主のことを 啓蒙専制君主 と呼びます。
オーストリアではヨーゼフ2世が主導して近代化改革を行いました。このように、君主主導で行われる近代化を「 上からの近代化 」と表現します。
農奴解放令と宗教寛容令
1781年、ヨーゼフ2世は2つの法令を出しました。 農奴解放令 と 宗教寛容令 です。
農奴解放令により、農民に職業選択の自由が与えられました。宗教寛容令により、カトリック以外にも信教の自由が認められました。
ヨーゼフ2世が進めた近代化改革、2つの法令をしっかり覚えておきましょう。
ただし残念なことに、ヨーゼフ2世の政策は国内の貴族を中心に反発を受け、失敗に終わってしまいました。
失敗に終わったとはいえ、彼が行った改革は 啓蒙専制君主による上からの近代化 として非常に重要です。しっかり覚えておきましょう。
ポイントの3つ目は「オーストリアの近代化政策」です。
ポイント2ではオーストリアの女帝 マリア=テレジア を紹介しました。ポイント3では彼女の後に登場した国王 ヨーゼフ2世 に注目します。