高校生物
5分で解ける!阻害剤に関する問題
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練習の解説授業
競争的阻害剤・非競争的阻害剤の働きと特性をおさえよう
阻害剤がある場合は、阻害剤がない場合と比べて、ほとんどの基質濃度で酵素反応速度が低下しています。
そして、基質濃度が高くなると、最終的に阻害剤がある場合とない場合の酵素反応速度が、ほぼ等しい状態となっていますね。
これは、基質濃度が高くなると阻害効果が見られなくなるということです。
なぜこのような現象が起こるのでしょうか?
この原因として、阻害剤が基質と同じ活性部位と結合するからだと予想できます。
阻害剤と基質が、酵素の活性部位を取り合う関係にあるため、基質濃度が上がると阻害効果が見られなくなるのです。
このように、酵素の活性部位に結合する阻害剤を、競争的阻害剤といいます。
阻害剤がある場合は、阻害剤がない場合に比べて、すべての基質濃度で酵素反応速度が低下しています。
また、基質濃度が高くなっても阻害効果は失われず、酵素反応速度も阻害剤がない場合を上回ることはありません。
つまり、基質濃度に関係なく阻害効果が継続されるということです。
なぜこのような現象が起こるのでしょうか?
この阻害剤は、基質と結合する場所が異なるからだと予想できます。
基質は酵素の活性部位に結合しますが、阻害剤は酵素の活性部位以外のところに結合します。阻害剤が基質濃度の影響を受けずに酵素と結合するため、基質濃度が高くなっても阻害効果が見られるのです。
このように、酵素の活性部位以外のところに結合する阻害剤を、非競争的阻害剤といいます。
競争的阻害剤と非競争的阻害剤について、その性質をグラフとあわせて覚えましょう。
グラフから使用されている阻害剤は何か、読み取りましょう。
注目するポイントは、基質濃度を上げ続けたときに、阻害効果がどうなるかという点です。